専門外来
禁煙外来(保険診療)
現在、禁煙外来を休止させていただいております
現在、ファイザー社の禁煙補助薬「チャンピックス錠」の供給が停止しているため、当面の間禁煙外来を停止させていただきます。お薬供給の目処が立ち次第再開いたします。ご不便をおかけしますが何卒よろしくお願い申し上げます(2024/5)
喫煙と不妊の関係
妊娠中の喫煙が胎児の成長や妊娠の維持に悪影響を与えることは広く知られています。しかし、妊孕能(妊娠しやすさ)にも影響を与えることは、ご存知ない方もいらっしゃるかもしれません。
喫煙習慣は、卵子の質や排卵機能を低下させます。タバコに含まれるニコチンや化学物質は、女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)の産生を抑制することが分かってきました。また子宮内膜の血流が悪くなることから、着床率が下がるという報告もあります。
喫煙習慣のある方すべてが不妊になるわけではありませんが、妊娠しにくくなる可能性があるわけです。こうした理由から、妊活への第一歩として禁煙をおすすめしています。
禁煙補助薬について
当院では禁煙補助薬を使った治療を行っています。禁煙補助薬には飲み薬と貼り薬があり、どちらを使用するかは、初診時に相談しながら決定します。
- 飲み薬 1日2回内服。飲み始めてから8日目に禁煙を始めます。通常12週間内服をつづけます。ニコチンが含まれないお薬です。
- 貼り薬 ニコチンを含んだ貼り薬を、1日1回上腕やお腹、背中などに貼る治療法です。皮膚のかぶれを防ぐために、毎日貼る場所を変えるとよいでしょう。標準的な使用期間は8週間です。
禁煙治療のスケジュール
標準的な禁煙治療には12週間を要します。その間に、初診を含めて計5回ご来院いただく必要があります。
診察時の主な内容は次のようになります。
《初診》
- これまでの禁煙経験や現在の健康状態について問診
- ニコチン依存度の確認
- 一酸化炭素濃度の測定
- 禁煙開始日の決定
- 禁煙補助薬の選択と処方
《再診》
- 薬の効果や禁煙状況の確認
- 禁煙実行と継続に向けてのアドバイス